Lifelog @ parklife1979

進路に迷い中。Macと音楽とサッカーと。

オペレーションZ読了


官僚、組織の仕事のやり方の描き方は「いつもの真山さん」らしく変わっていない。
加えて最近のポピュリズムと選挙の関係を真山さん的に描いてみたら、こうなったというところ。
人間、特に日本人なのかもしれないけれど、何かを変えないといけない時に変えない理由を探してしまうところに目が行ってしまうことが組織の悲しいところなのか。
起こりうることを起こる前にいかに伝えるか、そうならないようにすることがいかに大事でメリットがあることかをどのように示せるかが政治や官僚の仕事何でしょう、難しいけれど。
起こってからでないと、何も変えられないのか。何度目かの終戦記念日を前に思う。

特に印象に残った文章は下記。
「政治ってなんだ。簡単だよ、国民の欲望の調整弁だ。皆が好き勝手に己の欲望に走らないようにバランスを取り、一部の欲望をかなえてやる代わりに、多くを我慢させる。そういうシステムなんだ。」
「要するに未来なんてどうでもいいんだよ。まず、救って欲しいのは自分たちなんだよ。次世代のことなんてどうでもいいんだよ。人の営みが続くことの意味を考えないバカばっかりだ。」
後半の文については、この続きの文が今現在の風潮を表していて面白いけれど、ネタバレになってしまうので割愛。