Lifelog @ parklife1979

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「私を通りすぎた政治家たち」感想

 
政治家を、権力意志を持つ者(本物の政治家、ステーツマン)と、権力欲を持つ者(政治屋、ポリティシャン)とに明確に区別して実名で記載し、その具体的根拠を述べている。
この「実名」というのが大きい。また、一緒に働いた者に関しては実務能力で判断しているので、その判断に間違いがない。
民進党にも言及していて、数少ない良識者である長島昭久氏は確かに将来の「ステーツマン」の資質があるように思う。
(なぜ彼が顔にならないのか不思議でならない)

同時期に読んだ「賊軍の昭和史」は陸軍内を出身派閥(官軍・賊軍)で分け、その派閥争いがひいては戦争につながったのではないか、との本であったが、本書を読んでいると、やはり国を動かすのは良くも悪くも「人」なのではないだろうか、と考えさせられた。