Lifelog @ parklife1979

進路に迷い中。Macと音楽とサッカーと。

日本サッカー現場検証

日本サッカー現場検証 (じっぴコンパクト新書)
日本サッカー現場検証




わかってはいたけれども・・・
やっぱりこの人の文章はあまり好きになれない。
相手を小馬鹿にする感じが続くためだ。
それさえ直せば、もっと万人受けすると思うのだけど。

言いたいことは、
①本田のゼロトップは筆者が前から言ってたことで、それを採用したから、日本が勝った
②日本のマスコミやサッカー関係者はヨーロッパでサッカーを見ない低レベルな人
→戦術論などは筆者の方が上

岡田監督が「ゼロトップ」を知らないはずはないし、
ましてや評論家に教えてもらうことなんて、ゼロに等しいでしょう。
それをさも自分のアイディアを岡田監督が用いたように書くのは、
サッカーを知らない人に誤解を与える。
また矢野をセンターFWで使わないのは?のような文脈があったが、それこそJを
見ていない証拠だろう。
矢野が選ばれた役割はまさに、サイドでフィジカル・スタミナを生かした上下動の繰り返し、
セットプレー(主に守備)での高さっであって、今回のW杯でのサッカーには適した人選と
言えるからだ。

それでも、最終章では、きちんと書かれていたことがあった。

たとえば、4バックの人選の弊害(DFからの組み立てができない)について。
これは中村や内田を外したことに由来するのだが、それを志向するメンバー変更
だったため、ある意味想定内といえる。
DFラインからの組み立ての低下→中盤が下がる→アタッキングサードの人数低下。
2バックにできない(CBがどちらもスピードがない and 必然的にラインが下がる)など。

ただし、あの時のの日本のメンバーでは、あれ以上のサッカーをするのは困難だろう。
(ある程度引いて守って、セットプレーなどで点をとるロースコア志向のサッカーをやる前提
で、人選されていたかといえば、?が残るが・・・
それでも入れ替わる可能性があるのは数人だろう。)
個人的には、本田の代わりがいなかったので、ゼロトップのバックアップとして、家長を
と思ったぐらい。

サッカーを見る目はあるのに、評論の仕方が間違っているのは残念。
今からスタイルを変えるのは、難しいのかもしれないけれど、代表のことは
何もコメントせず、好きなヨーロッパサッカーについてだけ、語っていれば、
いいのではないかと思う。
南アフリカ大会のベストチームの一つとして、チリをあげていた。
攻撃的ないいチームで、筆者が好きなこともよくわかる。
そういったチームを紹介するのを生業にするのもいいのではないだろうか?)