Lifelog @ parklife1979

進路に迷い中。Macと音楽とサッカーと。

サカマガコラム

「条冶よ 悔しかったか」

2月17日付けの朝日新聞・夕刊にそんなタイトルのコラムがあった。
書き手は長野五輪金メダリストの清水宏保である。
バンクーバー五輪スピードスケート男子500メートルで銅メダルに輝いた後輩の
加藤条冶にあてた内容だ。そこに、こんなくだりがある。

僕は君に言われたことがある。
「清水さん、あんなにつらいトレーニングをやらなきゃいけないなら、
僕スケートやめます。楽して金メダル取りたいですね」

心肺機能を高めるために失神寸前まで自分を追い込む、清水の練習の
ドキュメンタリーを見ての感想だったという。
清水は「ある意味で、君は天才だから」とその反応に腹も立たなかったと
語っている。
ただ、その天才が金メダルを逃した理由を清水は「練習不足」と看破する。
加藤の練習が自身の得意な500メートルに特化され、1000メートルの練習を
捨てたことへの指摘だった。
500メートルを1日に2回滑る現在の五輪では、1000メートルの練習が不可欠
なのだと。

銅メダルで満足していないはずの君だから、言う。

清水の言葉が、頭の片隅にこびりついて離れない。
満足は人それぞれだ。


サッカー日本代表に対するメッセージになるか。